納得の行く海洋葬をするために知っておきたい問題点やトラブル
海洋葬とは
一般的なお墓でも樹木葬でもなく、現在注目を集めているのが海洋葬です、海洋葬とは遺骨を海に散骨する新しい葬送方法の一つです。一般的な海洋葬は外洋にクルーザーを出し、セレモニーを行ってから散骨します。海洋葬を行うことで故人が大自然に還ることができる、墓石などを作るよりも複雑な手続きがなく、費用もかからないといったメリットがあります。
永代供養よりも費用がかからないので、費用面を考えると最も安く抑えられる方法だと言えます。
海洋葬の問題
しかし、海洋葬は様々な問題も抱えています。それは、法律上の観点から遺骨を粉末状になるまで粉砕しなければならないこと、そして一度全ての遺骨を散骨した場合、分骨も改葬もできなくなることです。
個人で勝手に海洋葬を行うことは不法投棄や海洋汚染といった法律上の問題に引っかかる可能性がありますし、自然葬を選ぶ場合は遺骨のまま散骨できないので粉末状にして散骨するのが大前提となります。したがって、海洋葬の知識がある人に依頼するのがおすすめです。
海洋葬でよくあるトラブル
海洋葬でよくあるトラブルとして挙げられるのが風評被害の問題です。漁場や遊泳地域の近くで散骨すると魚や遊泳客など様々な部分で影響を与えてしまうため、海洋葬は外洋に出てから散骨するのが正しい手順になっています。それらを知らないで海洋葬を行うと風評被害を招く可能性があります。
また、遺骨を粉末状にして海に撒くということは、海という漠然とした場所に故人がいるということになるので、樹木葬やお墓のようにこの場所に故人がいるという感覚が湧かなくなる可能性があるでしょう。